ステロイドパルス療法って??

はじめに

どうも、はてなっちです! 暑い暑いと思っていたら、いきなり寒い寒いという状況になってきています。いつの間にか見える山の頂上には冠雪が、、、。秋は何処へ・・・? さて、今回の内容は下記になります。

ステロイドパルス療法!?何それ??

聞いたことがない人は、とことん聞いたことがない内容だと思います。かく言う私も、手術室で働いてた中では聞いたことがなく、大学院の講義で出てきて「こんなのがあるのか〜」と思ったほどです。

それでは、いってみましょう!

ステロイドパルス療法とは

500mg〜1gのステロイドを、3日間連続で点滴することを1クールとして、疾患によって1~3クール行う治療法です。

ステロイドとは?

ステロイドは、腎臓の上にある副腎皮質で作られるホルモンのうち、糖質コルチコイドという成分を合成した薬です。炎症やアレルギーを抑える効果があります。

適応は?

  • 急性循環不全
  • 原発性ネフローゼ症候群
  • 気管支喘息
  • 治療抵抗性のリウマチ性疾患 など

注意点は?

多量のステロイドパルス終了後はステロイド内服をおこない、ゆっくりと減量していきます。

急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの、ステロイド離脱症候群症状が見られることがあります。自己判断で急に内服を中止しないようにしてください。
その他のステロイドパルス療法の副作用は下記になります。
体重増加、顔貌変化

一時的なものでステロイドの減量とともに改善する

高血糖、糖尿病

一過性に悪化、または糖尿病が悪化し、インスリン治療を必要とすることがある

消化管潰瘍

ステロイド投与中は潰瘍予防薬を内服してもらう

骨粗鬆症、大腿部骨頭壊死

骨量の減少が疑われるときには予防薬の内服をおこなう

精神症状

不眠、精神の不安定が見られることがあるため、その場合は入眠剤などを使用する

眼圧上昇(緑内障)

緑内障を治療中の方、眼圧高めを指摘されている方は、ステロイドの内服後、眼圧がさらに上がる
ことがある

コレステロールの上昇
程度が軽ければ食事療法をおこない、重い場合は薬物療法が必要になる
感染症

免疫が抑制されるため感染しやすい状態になる

高血圧

ステロイド開始後、1~4週間で少しずつ血圧が上昇しすることがある

心不全、劇症肝炎

ごく稀に、こういった症状が出ることもある

白内障

発症機序は十分に解明されてないが、1年以上内服すると白内障を合併することがある

皮膚の症状

にきびができやすくなる

おわりに

なかなか聞いたことがない内容だったかと思いますが、いかがだったでしょうか?? 効果のある治療法には、色々と副作用もあるものなんだと理解しなければいけないですね!!

いいことだけに目を向けず、悪いことも理解した上で治療法を選択してください!

今回は以上になります。また次の記事でお会いしましょう!

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