はじめに
新年、明けましておめでとうございます、はてなっちです!雪国なので、しっかりと雪が降っていて、しっかりと寒いです。助けてください、辛いです。笑 さて、今回の内容は下記になります。
免疫グロブリン療法??なにそれ??
なかなか聞く人も少ないかと思う、免疫グロブリン療法について、どんなことをするの?どんな疾患に適応なの? 気をつけることは? など書いていきたいと思います。
それでは、いってみましょう!
免疫グロブリン療法とは
どんなことをするの?
人免疫グロブリンGとして、初回は300mg/kg体重、2回目以降は200mg/kg体重を投与する。
投与間隔は、通常、4週間とする。
水疱性類天疱瘡: 人免疫グロブリンGとして、400mg/kg体重を5日間連日点滴静注する
入院期間は?
個人差はあるが、最低で1ヵ月、長い人で3ヵ月以上、入院が必要になる場合があります。一部の軽症の患者さんを除き、ステロイドの飲み薬を中心とした治療を行います。
注意点(副作用)は?
- 全身症状 :発熱、浮腫、倦怠感、発疹、かゆみ
- 頭部症状 :めまい、頭痛、意識障害
- 胸腹部症状:体動時の動悸、呼吸困難、頻脈、吐き気・おう吐、胸の痛み、食欲不振
- 手足症状 :手足の麻痺
- その他 :出血傾向、尿量減少
適応疾患は?
① 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP)
何らかの原因で、自分の血小板に結合して、これを壊してしまう自己抗体が出来て、血小板の数が少なくなり、出血し易くなります。
② 川崎病
主に4歳以下の小さな子どもに起こる、高熱や発疹・いちご舌などの6つの特徴的な症状を伴う急性の疾患です。通常は一過性で回復しますが、一部の子どもには心臓の血管に後遺症を残すことがあり、稀に心筋梗塞による突然死もあります。
③ 慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)
発症から2ヶ月以上にわたって進行する多発神経炎で、慢性進行型、再発寛解型、単相型があります。症状は左右対称性で、足の脱力、手の脱力、感覚障害などがあります。
④ ギラン・バレー症候群(GBS)
ウイルスや細菌感染などを契機に、自己の末梢神経に対する抗体や自己の神経を傷害する細胞が生じ、これらにより自己の運動(ときに感覚)神経が障害される急性の末梢神経の病気です。
⑤ 天疱瘡
皮膚の表皮細胞同士、あるいは粘膜の上皮細胞同士の結合が解けて、バラバラに離れ、できた細胞間の隙間に組織液が貯留し、水疱がたくさん現れる病気です。全身の水疱で重いやけどをしたようになり、皮膚の表面から大量の水分が失われたり、感染を起こしたりすることもあります。また、口腔粘膜にびらんが広範囲に生じて、痛みを伴い、食事がとれなくなることがあります。
⑥ 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)
血管の炎症がきっかけとなって起こります。炎症によって体の中のいろいろな臓器の血管が詰まる、また血管が破れて出血するために、種々の病状を示します。
⑦ 多発性筋炎・皮膚筋炎(PM/DM:Polymyositis/Dermatomyositis)
筋肉に炎症が起こり、主として体や腕・大腿など体に近い筋肉の筋力が低下する疾患です。
⑧ 重症筋無力症(MG:Myasthenia Gravis)
神経と筋肉が接する場所を標的とした自己抗体により発症する自己免疫疾患です。この病気は、運動を継続すると早く疲れ、休息により筋力が回復します。
⑨ 多巣性運動ニューロパチー(MMN:Multifocal Motor Neuropathy)
手や足の筋力の低下、筋萎縮と呼ばれる”やせ症状”が目立つ病気です。筋力低下は手指に多く、左右で症状が一致しないことが特徴的です。通常、症状はゆっくりと進行し、しびれ感などの感覚異常が起こることは非常にまれです。
⑩ 視神経炎(ON;Optic Neuritis)
視神経炎は視神経に炎症が起こることにより、視力の低下や視野の異常が起こる病気です。
⑪ スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS:Stevens-Johnson Syndrome)
中毒性表皮壊死症(TEN:Toxic Epidermal Necrolysis)
突然の高熱とともに、全身の皮膚と粘膜に発疹と水ぶくれを生じる病気です。
⑫ 水疱性類天疱瘡
皮膚の表皮と真皮の境にある基底膜部のタンパクに対する自己抗体ができることで全身の皮膚や粘膜にかゆみを伴う浮腫性紅斑、緊満性水疱、びらんができる病気です。
おわりに
やったことがある、関わったことがある人でないと、「ふーん、そうなんだな。そんなのがあるんだな」という感想になると思われます。かくいう私も、院の講義でチラッと説明されて「なんだろうこれ、聞いたことないな。」(←聞いたことがないのはまずいでしょという指摘はごめんなさい、反論の余地がありません。オペ看で関わらないからと、勉強してこなかった結果です。笑)と思い、調べて記事にまとめました。
今までいた環境は、ぐちぐち言っても変えることができないので、わからなかったら聞く!調べる!ということを徹底して、自分の知識にしていけたらなと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!今年もよろしくお願いしますね!ばいば〜い!
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