はじめに
どうも、はてなっちです。
いよいよ試験に向けて、必要書類や振込など着々と準備を進めていっております。問題を解いていくくらいしか準備はできませんが、少しでも多くの問題を解いて、絶対受かってやろうと思います!
特定行為の試験も全部取れるようにがんばっていくぞーーー!!
さて、今回の内容は下記になります。
腫瘍部位によっての手術の種類に加えて、リンパ節の覚醒範囲など、手術についてまとめていきます。
それで入ってみましょう!
手術について
治療手術
定型手術
治療を目的とし標準的に施行されてきた胃切除術法のこと。
非定型手術
進行度に応じて、切除範囲やリンパ節郭清範囲を変えて行う非定型手術
縮小手術
切除範囲やリンパ節郭清範囲が定型手術にもたないもの(D1、D1+など)
拡大手術
- 他臓器合併切除を加える拡大合併手術
- D2を超えるリンパ節郭清を行う拡大郭清手術
非治療手術
治療が望めない症例に対して行う手術
緩和手術(姑息手術)
治療切除不能症例における出血や狭窄などの切迫症状を改善するために行う手術で、StageⅣ症例に対しての選択肢の1つ。
腫瘍による狭窄や持続する出血に対して
- 安全に胃切除が行える:姑息的胃切除術
- 切除困難、危険:バイパス手術
減量手術
切除不能の肝転移や腹膜転移などの非治療因子を有し、かつ、出血、狭窄、疼痛などの腫瘍による症状のない症例に対して行う胃切除
- 目的:腫瘍量を減らし、症状の出現や、死亡までの時間を延長する
胃手術の種類
胃全摘(Total gastrectomy)
噴門及び幽門を含んだ胃切除
幽門側胃切除(Distal gastrectomy)
幽門を含んだ胃切除で噴門はふくまない ・定型手術は2/3以上切除
幽門保存胃切除(Pylorus-preserving gastrectomy:PPG)
胃上部1/3と幽門および幽門前庭部の一部を残した胃切除
噴門側胃切除(Proximal gastrectomy)
噴門を含んだ胃切除で幽門は含まない
胃分節切除(Segmental gastrectomy)
幽門、噴門を残した胃全周性切除で、幽門保存胃切除に該当しないもの
胃局所切除(Local resection)
胃の非全周性切除
非切除
- 吻合術
- 胃瘻・腸瘻増設術
手術後残胃に発生した癌に対して
残胃全摘(Completion gastrectomy)
初回手術の術式に関わらず、噴門または幽門を含む残胃の全切除
残胃亜全摘(Subtotal resection of remnant stomach)
噴門を温存する遠位側残胃切除
胃手術範囲の決定
治癒を目指す手術では、腫瘍の辺縁から十分な距離が取れるよう切除範囲を決定する
切除断端距離の確保
T1腫瘍:肉眼的に2cm以上の切除断端距離を確保するように努める。
- 辺縁が不明瞭で切除断端が近くなることが予想される場合は、術前内視鏡検査によりマーキングを行う。
T2以深:限局型の腫瘍では3cm以上、浸潤型では5cm以上の距離を確保するよう努める。
- 距離がこれより短くなる場合は、腫瘍に近い切除断端を迅速病理診断に提出
リンパ節郭清
胃全摘
- D0 D1に満たない郭清
- D1 No,1〜7
- D1+ D1+No.8a,9,11p
- D2 D1+No.8a,9,11p,11d,12a
幽門側胃切除
- D0 D1に満たない郭清
- D1 No,1,3,4sb,4d,5,6,7
- D1+ D1+No,8a,9
- D2 D1+No,8a,9,11p,12a
幽門保存胃切除
- D0 D1に満たない郭清
- D1 No,1,3,4sb,4d,6,7
- D1+ D1+No,8a,9
噴門側胃切除
- D0 D1に満たない郭清
- D1 No,1,2,3a,4sa,4sb,7
- D1+ D1+No,8a,9,11p
- D2 D1+No,8a,9,11p,11d
おわりに
いかがだったでしょうか
私自身はオペ看として働いていて、リンパ節郭清は知っていたものの、どの術式がどの範囲を、というところまでは勉強できていませんでした。
胃切除に関しても、自施設で行なっている術式しか知っておらず、今回自分で調べて勉強になりました!
4月から働いていく中で、そもそも考えていなかったことなどに対して、の記事を書いていくことも多くなるかもですが、時間かけて、少しずつ頑張っていければと思います!
今回は以上になります。また次の記事も読んでくださいね! それでは!