外科(上部)の基礎知識④

はじめに

どうも、はてなっちです。

来月の今はもう卒業しており、4月からのNPとしての人生にために色々したり、ちょっと息抜きしたりしているのでしょうね・・・!いよいよここまできたんですから、残り数週間しっかりやって、ぜったい合格してやるんだ!!

さて、今回の内容は下記になります。

外科(上部)の基礎知識について
③で書いた続編で、今回は治療効果についてです!
それでは、内容の方にいってみましょう!

臨床的治療効果

全体的自他覚所見

画像以外の全身状態や症状を評価する場合には、可能な限り体重やPerformance Status やCTCAEのGradeを用いて評価する

Performance Status

  • 0:まったく問題なく活動できる。発症前と同じ日常生活が制限なく行える。
  • 1:肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。
  • 2:歩行可能で、自分の身の回りのことはすべて可能だが、作業はできない。
  • 3:限られた自分の身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
  • 4:まったく動けない。自分の身のまわりのことはまったくできない。

CTCAE Grade

  • Grade 1:軽症 症状がない、または軽度の症状がある
  • Grade 2:中等症 最小限/局所的/非侵襲的治療を要する
  • Grade 3:重症または医学的に重大であるが、ただちに生命を脅かすものではない
  • Grade 4:生命を脅かす
  • Grade 5:有害事象による死亡

治療効果判定方法

対象病変の計測性について

測定可能病変
  • 腫瘍は少なくとも、1次元で正確に測定でき、スライス厚5mm以下のCT検査において、10mm以上の大きさであること。
  • 病的リンパ節は、短径が15mm以上であること。
測定不能病変
  • 測定可能病変以外のもの

効果判定基準

標的・非標的病変の定義
標的病変
  • 治療前に認められた測定可能病変のうち、1臓器につき大きさの順に2個、合計5コマでを標的病変として選択し、測定・記録
非標的病変
  • 標的病変以外の全ての病変を非標的病変とし、記録する。
標的病変の効果判定基準
完全奏功(Complete response CR)
  • 全ての標的病変の消失
  • 標的・非標的全てのリンパ節短径が10mm未満
部分奏功(Partial response PS)
  • ベースラインの径の和と比較し、標的病変の径の和が30%以上減少
進行(Progressive Disease PD)
  • ベースライン、または治療開始以降に記録された最小の径の和と比較して、標的病変の径の和が20%以上増加。

※20%以上の増加かつ、5mm以上の増加、または新病変の出現

安定(Stable Disease SD)
  • CR、PRに該当する縮小や、PDに該当する増大を認めない
非標的病変の効果判定基準
完全奏功(CR)
  • 全ての非標的病変の消失
  • 全てのリンパ節短径が10mm未満
  • 腫瘍マーカー値の正常化
非完全奏功(Non CR)・非進行(Non PD)
  • 1つ以上の非標的病変の残存
  • 腫瘍マーカー値が正常の上限値を超える
進行(PD)
  • 既存の非標的病変の明らかな増悪
  • 新病変の出現

胃原発巣の治療効果判定方法

非標的病変としてCTなど、転移巣と同じ検査方法で評価する

※術前化学療法などにおいて原発そうにおける腫瘍縮小効果が重要な場合には、内視鏡やX線による効果判定を行う。

判定の際に、隆起、潰瘍、狭窄を観察し下記を別記する

  • 悪性所見の消失かつ、生検にてがん細胞が確認されない場合を eCR
  • 一方向測定として、2/3以下、面積として1/2以下、体積として1/3以下などの著明な縮小が認められる場合を ePR
  • 明らかな増大を認めた場合 ePD
  • それ以外 eSD

おわりに

いかがだったでしょうか?

この項目に至っては、全然考えてこなかった、関わりのなかった(調べれば出てきただろうに、知ろうとしていなかった)内容でした。医師が判定して、私は手術場の看護師として与えられた手術を遂行することのみの情報しかピックアップできていませんでした。
今後術前術後の患者さんの関わりとして必ず必要になってくる知識だと思うので、少しづつ、自分の知識にしていければと思います!

それでは今回は以上になります。次の記事は残り2回になった月刊まとめ記事です!次回もぜひ読んでくださいね! ばいば〜い!

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