大腸癌における検査について

はじめに

どうも、はてなっちです。

私の嫌いな夏という季節に片足をつっこんできたような気温になってきております。笑

手術室や、医局にいると感じないのですが、病棟の廊下を歩いていたり、ふと外に出ると、うだるような暑さとジメジメした熱気に襲われます。今後もっと酷い気候になっていくとか、ほんと暑いのも寒いのも嫌いな人間を殺しにかかっているとしか思えません・・・。こわいこわい・・・。

さて、今回の内容は下記になります。

大腸癌における、基本的な検査について
大腸癌に手術前って、どんな検査が行われているのかというのを簡単にまとめていければと思います!

それでは内容の方にいってみましょう!

大腸癌における基本的な検査

1.直腸指診

医師が指を肛門から直腸内に挿し込み、直腸内のしこりや異常の有無を指の感触で調べる検査。

2.注腸造影検査

バリウムと空気を肛門から注入し、X線写真を撮る検査。

この検査でがんの正確な位置や大きさ、形、腸の狭さの程度などが分かります。

注腸造影検査の前には、正確で安全な検査を行うために腸管内をきれいにする必要があります。そのため検査前日から検査食や下剤を服用し、当日に約2Lの下剤を飲みます。

大まかに下記のような場所の判別方法と、適応手術

L5/S1〜S2/S3:Rs →高位前方切除術

S2/S3〜S4/S5(腹膜反転部):Ra →低位前方切除術

S5〜:Rb → 超低位前方切除術、マイルズ手術など

3.大腸内視鏡検査

内視鏡を肛門から挿入して、直腸から盲腸までの大腸全体を詳しく調べる検査。

ポリープなどの病変が見つかった場合は、病変全体あるいは一部の組織を採取して、病理診断が行われます。病変部の表面の構造をより精密に検査するために、粘膜の表面の模様や血管の輪郭、色を強調する画像強調観察や拡大観察が行われることもあります。

大腸内視鏡検査の前には、注腸造影検査と同じように、腸管内をきれいにします。

4.CT検査・MRI検査

CT検査はX線を、MRI検査は磁気を使用して、体の内部を描き出す検査です。治療前に、周りの臓器やリンパ節へのがんの広がりや転移がないかなどを調べることができます。

5.PET検査(補助検査)

放射性ブドウ糖液を注射し、細胞への取り込みの分布を撮影することで全身のがん細胞を検出する検査です。ほかの検査で転移・再発の診断が確定できない場合に行われることがあります。

6.腫瘍マーカー検査(補助検査)

腫瘍マーカー検査は、がんの診断の補助や、診断後の経過や治療の効果をみることを目的に行われます。腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質で、がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。

しかし、腫瘍マーカーの値の変化だけでは、がんの有無やがんが進行しているかどうかは確定できません。また、がんがあっても腫瘍マーカーの値が高くならないこともあります。

※便潜血検査(検診など)

自覚症状がないがんを発見できる検査法として、一般的に40歳以上を対象とした大腸がん検診などで広く行われています。

便潜血検査で陽性となった場合には、病気の有無を確認するため、必ず大腸内視鏡検査を行います。

おわりに

いかがだったでしょうか?

様々な検査を駆使して、TNM分類に当てはめステージ分類をし、手術の術式などを決めて行っています!その前段階のカンファでの症例発表については、正直、まだ画像を正確に読めないために、医師に聞きながら理解している段階です。
ただ、要点をまとめて話すということについては、少しずつ慣れてきているかなといった段階ですので、このまま続けさしていただいて、勉強できればなと考えます!

それでは今回は以上になります。また次の記事も読んでくださいね!ばいば〜い!

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