はじめに
いつも読んでくださってありがとうございます!オペナースのハテナっちです!今回は
手術室に醍醐味といえる器械出しと違い、あまり知られてはいない外回りについて、まとめていきたいと思います。ドラマあるあるですが、外科医の額の汗を拭いているだけではないんですよー(笑)。
あ、まだ読んでない方はオペ看ってかっこよくない?を先に読んでください!
外回りについて
書き出しの部分で汗を拭いてる人ではない!と言いましたが、そもそも、いままで外科医の汗を拭いた経験は一回しかありません(笑)。 その先生が特別汗っかきだったというだけで、だらだら垂れるほどにかいている人は、ほとんど見たことがないです。ただ、放射線が出る透視の器械を使用するときは、金属の入ったX線防護服を着用するのですが、この時は大変です!たかだか、20~30分の手術でさえ着用している服が、じめっと汗を吸収した感じになります。2~3時間着る手術時は、搾れるまではいかなくても、着替えないといけないレベルでびちゃびちゃになります。寒いし不快だし大変なんです、、、。
と、話がそれましたが、今回は「外回りの仕事内容」についてです!
オペ室外回りナースのお仕事
- 手術部屋の作成
- 手術に必要な薬品の準備
- 点滴ルート等の準備
- 手術を受ける患者の緊張の緩和
- 手術に必要な処置の施行
- 手術の進行に応じた必要物品の準備
- 患者の状態の観察
- 手術の記録
- 麻酔の介助
- 環境整備
が、主な仕事になります。
これ以外にある仕事として、一番新人に高難易度なのは医師にかかってくる電話受けだと思います。
- 誰からどういう内容なのか
- 緊急性はあるのか
- 医師が執刀中なため声はいつかけようか
と、いろいろ考えを巡らせた挙句、よし!伝えるしかない!と思い、声をかけると怒られたりと、散々な目にあうこともしばしばでした、、、。慣れが必要な難しい仕事です。笑
1日の流れ
- 朝出勤して、その日の手術患者に必要な書類の準備をする。
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- 自分の担当の手術部屋の確認をする。
- (自分で全部やるか夜勤さんがやってくれるかは病院によって違います。)
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- 薬品の準備 (手術室には、麻酔薬や麻薬など、取扱注意の薬が多い。)
今働いている病院は看護師が薬品準備をしているのですが、麻酔科医が準備する病院もあると聞いたことがあります。皆さんの病院の様子を教えていただければと思います。
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- 硬膜外やCV、動脈ラインや静脈ラインの準備などもここでします。
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- 患者入室まで時間があれば少し記録などを入れておく。
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- 患者入室
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- 血圧計・心電図・SpO2モニターをつける。
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- 硬膜外や脊椎麻酔などあればここで行う
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- 全身麻酔の導入をして、挿管やライン確保、CVなど術前に行わなくてはいけない処置を済ませる(大体ここら辺までに、外科医が1人も来ないと「せっかく早く準備してるのに、早く手術ができないのか?」と麻酔科医の機嫌が悪くなってきます笑 外科医の先生、忙しいとは思いますが誰か1人は来てください笑)
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- 手術体位の作成 (褥瘡や神経障害に留意して行います)
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- 手術開始
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- 進行に合わせて記録をし、必要物品の準備を行う。
- 患者状況に合わせて薬品の追加や輸血の認証など行う。
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- 手術が終わり術後のレントゲン撮影を取る。
- (もし体の中に異物が入ったままだったとしたら、もう1回おなかを開けて取り出さなくてはいけないため傷を閉める際のカウントは間違いなく行わなければなりません。)
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- 問題ないことを確認し、抜管
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- 病棟ナースに申し送りする。
その日の手術が2件以上あるなら再度同じ流れで動きます。時短のため、2件目の準備をできるだけ効率よく動くように頑張ってます。
おわりに
どうだったでしょうか?ドラマを見てる分には、その周りなんてあまり目に入らないし、なんか簡単そうだな?と思う人もいるかもしれません。ですが、実際の現場は、イレギュラーな事態の連続です。予想外の出血で輸血を追加、病状の進行により術式が変わってしまい準備物品が変わる、予定外の緊急手術の対応など、思っている以上に大変なんです!
とはいっても、やはり好みはあって、それでも自分は病棟で働くよりは、楽しいなと思って働いています。手術室看護師楽しいですよ~、何か疑問があったら、ぜひぜひ質問を寄せてください。お待ちしてます!
今回は以上となります。次回は ~器械出し編~ です。おたのしみに~!