はじめに
どうも!毎度おなじみになってきました、はてなっちです。
手術するときのイメージって、こういう格好だと思うんですけど、実際こんな疲れる格好はしません。かといって、手をだらんとおろすのも不潔になるので、基本医師もオペ看も腕組みしてます。それに慣れてしまって、何でもないときに、腕を組んでしまっていることもあり、生意気だなーと思われることもあります笑 まじめに働いてる結果、身についてしまったものだと思って、大目に見ていただけると嬉しいです。誰に向けていってるのかはわかりませんが笑
はい。いつもの無駄話でしたがはじめます。今回は下記内容です。
手術室の醍醐味といっても過言ではないものですね。オペ看になりたい!!って思ってる人は十中八九器械出しにあこがれて入って来もんだと思ってい)ます。
今回は器械出し編ですが、外回り編をまだ読んでいない方は是非、手術室看護師について~外回り編~を読んでみてくださいね!
仕事内容
器械を準備して、必要時に必要なものを出す!!
身もふたもない言い方をすれば、それだけなんですが、最初は「コッヘル」だの「ペアン」だの、器械は本当に訳が分からない。で、滅菌された服を着ているため、身体のどこかがかゆくてもかけない。ずっと立ちっぱなし。集中を切らせられない。
辛いの一言でした笑
- 器械は何十種類もある
- 電気メスや切離・吻合のデバイスもめちゃくちゃ多い
- 手術の流れは他科で違う
- Drは怖い
と思ってました。
ですが、徐々に徐々に覚えて、Drに言われる前に、使う器械を準備できて渡せるようになってきたり、進行に合った、必要なものが分かってくるようになると、段々と楽しいなと、思えるようになってきました。Drはやはりそのオペに慣れているので、こっちも慣れてきて、Drの流れを崩さず、器械を出せるようになると、大体優しくなってきます。笑
私に至っては、最初めちゃくちゃに怒られていましたが、今では、めちゃくちゃにいじられます。
いいのかどうかはわかりませんが、楽しくできているので、まぁ良しとしておきます。笑
書き出しで「集中を切らせられない」と書きましたが、私は、長いこと集中力を保つことが本当に苦手です。もって1時間くらいなんですけどそれ以降になると、まじめに術野を見ていたりモニターを見ているようで、別のことに意識がいってしまっていたりと、状況に合わせた器械出しはしているものの、なかなか集中力を持続させることができません。
いい集中力持続法があったら教えてください。切実に。笑
1日の流れ
前日or当日に自分の割り振りを確認し
- 使用する器械準備を行う(電気メス、縫合糸、針カウンター etc)
- (手術によってはいつもと機械が異なるため医師に確認する。)←めちゃくちゃ大事
↓
- 器械展開する
- (最初は器械皿にいろいろ組まれているキットを広げてその上に清潔なまま使用物品を開けていきます。その後手洗いを行い、滅菌された服を着て綺麗に使いやすいように並べ、器械も同様に準備する。)
↓
- 終わりに器械皿の上に滅菌された布を乗せて不潔にならないようにする。
↓
- 針カウント用紙に出した針を記入し、外回りに渡して患者入室まで待機します。
↓
- 患者入室後、外回りと一緒に患者対応を行います。
- (余談ですが、ここで手伝わない器械出しは嫌われます笑)
↓
- 患者の麻酔導入や、手術体位作成の状況を見て、器械上の清潔の布をはがして滅菌手袋やガウン、手術での使用デバイス(電気メスやハーモニックといった機械)を出します。
-
高い器械なので、いくら手術申し込みコメントに使うと書いてあっても手洗い直前の後出しにします。(やっぱり違うの使いたいとは、結構言われたりします笑)
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- 手術が始まれば流れに沿って必要な器械を渡します。進行を妨げないようしっかり内容は頭に叩き込みます!!
↓
- 切開創を閉じる前に、ガーゼと器械の数が、しっかりあっているかの確認を行う
- (遺残あって再執刀とか普通に医療事故ですのでここはほんとにしっかりやる部分です。)
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- 手術が終わったら使用器械は不潔にせず、術後のレントゲン撮影をし、問題がないことを確認してから片づけるようにします。
- (ドレーンの位置が悪い、遺残物があったときにすぐ再執刀できるように)
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- 器械を片付ける。
- (疲弊して器械をかたずけるときにありがちなのは、捨てちゃダメな器械を捨てたり、よく鉗子の数を数えず、展開したものと一緒にゴミだと思って捨ててしまうことです。物品の値段は思ってる異常に高く、損失以外の何物でもないです笑)
といった感じで、2件以上ある場合はこれまた同じことをやっていくことになります。
立ちっぱなしは最初はつらかったんですけど、慣れると案外気になりません。また、結構多くの人に「トイレに行きたくならないの?」と聞かれるのですが、おなかを壊して下痢だとかじゃない限り、退勤までトイレ行かなくても問題ありません。(問題なくなっていったのかもしれません笑) 今でこそコロナで、ほぼほぼなくなりましたが、飲み会の次の日の器械出しはおなかが緩くなってしまい結構大変でした。笑
おわりに
ということで、今回の内容はおしまいになります。
手術室歴5年半位ですが、入ったころには絶対できるようにならないだろうと思っていた、心臓や、その他の大きい手術などに入ってることを考えると、最初こそ、センスや技術がなかったとしても、地道に続けることによって、成長していけるんだなぁと、少し感慨深くなっています。4月からの院生活で、うまくいかない日々もあると思いますが、地道に、少しずつ、知識・技術の習得をしていければなと思っています。
オペ看に興味がある方とかいましたら、自分が知ってる内容はお伝えできるので、ぜひぜひコメントくださいねー。
また更新しますので是非読んでください!!それでは!!