はじめに
どうも、はてなっちでございます。私が働いてる病院では、新人入職者も各部署に配属になり、バタバタと忙しくなりそうな雰囲気が漂ってきています。毎年この時期は、暇な時間を見つけては、新人の練習のために腕を貸して、静脈ルート確保の練習をしもらっています。なかには、汗かきまくりながら刺してる子もいて、昔の自分を見ているようでした。笑 私自身、1つ1つの行動に対して、心臓バクバクになりながらやっていた記憶があります。笑 さて、今回の内容ですが、下記の内容になります。
昔から注射されるのは得意だったようで、ほぼほぼ泣かなかったと親には聞きました。痛くないわけでも、なにか裏技があるわけでもなく、ただ我慢していただけなんですがね笑 さて、内容の方に行ってみましょう!
どうやって血を運ぶ?
採血後、専用のスピッツに入れて運びます。スピッツは黒、紫(小&大)、茶色、オレンジ、黄緑、緑、灰色、赤などがあります。
正直な話、病棟経験が短くて(半年)、現在までそれなりの年数手術室なので、オレンジ以降の色は見た時がないんですよね。いかに、再度勉強するってことの大切さがわかります。笑
黒スピッツは何のとき?
黒いスピッツは凝固能検査用のものです。採血量は1.8ml。
ほかの採血は大体~mlでいいにもかかわらず、この検査に至っては、ラインぴったしまで入れなければなりません!理由としては、抗凝固剤と血液の比率が決まってるからです。
紫スピッツは何のとき?
小
血算検査用のスピッツになります。採血量は2mlです。基本的に通常時でも緊急時でも、採らない事はない!と思ってもらっていい採血になります。
大
血液型が分からない!これから手術で輸血をするかもしれない!といったときに採るものになります。まさに輸血編の記事で書いた、T&Sのことになります。採血量は7mlです。手術室では、かなり使用頻度の高い物になっています。
茶スピッツは何のとき?
生化学検査用のスピッツになります。こちらも血算検査同様、採らないことはないと言っても過言ではないものになります。
採血量は、先輩に採血量は8mlって教わってたんですが、調べてみると、採血量は3~6,7mlとか、意外と幅があって、そして少なくてもいけるんだなってことが分かりました。
オレンジスピッツは何のとき?
黒スピッツと同じように、凝固能検査に用います。
黄緑&緑スピッツは何のとき?
電解質、血液pH、染色体検査などに用います。
灰色スピッツは何のとき?
血糖測定の際に用いられます。採血量は2mlです。
赤スピッツは何のとき?
血清検査に用いられます。
スピッツに入れる順番
シリンジ採血後に移す場合
- 凝固:黒
- 凝固:橙
- 電解質など:黄緑、緑
- 血算:紫
- 血糖:灰色
- 生化学・血清:赤や茶
- その他
順番の理由
採血した血液が凝固しないように防ぐため、凝固の採血スピッツから血液を入れます。
真空管採血の場合
- 生化学・血清:赤や茶
- 凝固:黒
- 凝固:橙
- 電解質など:黄緑、緑
- 血糖:灰色
- 血算:紫
- その他
順番の理由
こちらはシリンジ採血の場合とは異なり、生化学スピッツからです。
真空管採血では最初の血液は刺入時の組織液が混入するため凝固しやすくなってます。なので、凝固しても問題がない生化学の採血スピッツに最初にいれる必要があります。その後は、凝固を取り、あとは、凝固してほしくない順に入れていきます。
採血の基礎知識
- 駆血時間は短く2分以内(検査値が変わってしまう)
- 点滴ルート側で採らない。(点滴と血が混ざり検査値が変わってしまう)
- どうしても点滴ルート側で採る場合は、点滴部より抹消の血管から採血する。
- 採血時の速度は速すぎず、遅すぎず(凝固や溶血が起きて、再検査になる)
- スピッツに移す際もシリンジを押しすぎない(溶血が起きて、再検査になる)
- 1回で決める。(患者さんのストレス、採血者への信頼低下)
検査値について
各項目の検査値について表にしてみました!
全部基準値まで覚えてというのは大変なので、その項目がどういった内容なのかからでも覚えていければいいのかなと思います。
おわりに
はい、今回は以上となります。表や数字が多くなって、見づらい部分もあったかと思いますが、大事な部分なので少しでも覚えていただけたらなと思います。
それでは次回もまた読んでくださいね~!ばいば~い!!