はじめに
どうもこんにちは、はてなっちです!早いもので、もう7月ですね…。いつの間にか今年も半年が終わってしまいました。そして、今年の異常な暑さ…。節電も大事ですが、命を守る行動の方が優先ですよ!電気代で数千円ふえるのと、入院台で数万円飛んでいくのでは、前者の方がいいですよね…。さて、今回は、下記内容についてまとめていきたいと思います。
オペ室だけでなく、病棟でも使われてる抗生剤の、用途や種類についてまとめていきたいと思います。
抗生剤とは

抗生剤とか、抗生物質とか聞くが
どんな薬なんじゃ??

抗生剤(抗生物質)とは、”細菌感染症”に有効な薬です。
病気の原因となる細菌を殺したり、増殖を抑えたりする役割を持ちます。
ウイルスや真菌など、細菌以外が原因となる感染症については、
抗ウイルス薬・抗真菌薬と呼ばれる薬を用います。

なんだか、むかーしドラマで
ぺ二…何とかって聞いたことがあるが
それも同じなのかい??

はい!よくご存じですね!
青カビから発見されたペニシリンという物質が有名ですね!
下記項目では、どのような種類があるのか、
まとめていきたいと思います!
種類
- β-ラクタム系抗生物質
- アミノグリコシド系抗生物質
- リンコマイシン系抗生物質
- ホスホマイシン系抗生物質
- テトラサイクリン系抗生物質
- クロラムフェニコール系抗生物質
- マクロライド系抗生物質
- ケトライド系抗生物質
- ポリペプチド系抗生物質
- グリコペプチド系抗生物質
- ストレプトグラミン系 があります!とても多い!!
β-ラクタム系抗生物質
ペニシリン結合蛋白(PBP)に作用し、細菌の細胞壁合成を阻害することで効果を発揮します。
- ペニシリン系
- セフェム系
- カルバペネム系
アミノグリコシド系抗生物質
細菌の30Sサブユニットに作用してタンパク質合成を阻害し、殺菌的に抗菌作用をあらわす。
- 硫酸ストレプトマイシン
- 硫酸カナマイシン、カナマイシン
- ゲンタシン
- トロビシン
- ハベカシン
グラム陰性桿菌感染症、緑膿菌、ペスト、野兎病
リンコマイシン系抗生物質
細菌のタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
- ダラシン
ホスホマイシン系抗生物質
細胞壁合成を阻害する。
単純性下部 尿路感染症の治療に使用され, 腎盂腎炎には使用されない。
テトラサイクリン系抗生物質
リボソームの30Sサブユニットに結合することによって,細菌のタンパク質合成を阻害する。下記菌に作用します。
- リケッチア
- スピロヘータ
- Helicobacter pylori
- Vibrio属細菌
- ペスト菌
- 野兎病菌
- ブルセラ属細菌
- 炭疽菌
- 三日熱マラリア原虫
- 熱帯熱マラリア原虫
- Mycoplasma属細菌
- Chlamydia属およびChlamydophila属細菌
- 一部のメチシリン耐性 黄色ブドウ球菌 などなど。多いですね…。
クロラムフェニコール系抗生物質
リボソームの50Sサブユニットに結合することによって,細菌のタンパク質合成を阻害する。
- グラム陽性およびグラム陰性の球菌および桿菌
- Rickettsia属, Mycoplasma属, Chlamydia 属,およびChlamydophila属細菌
- この抗菌薬に対する感受性を維持した少数の多剤耐性菌による重篤な感染症
- ペストによる髄膜炎または眼内炎
マクロライド系抗生物質
リボソームの50Sサブユニットに結合することによって,細菌のタンパク質合成を阻害する。下記菌に作用する。
- 好気性および嫌気性のグラム陽性球菌,”ほとんどの腸球菌,多くの 黄色ブドウ球菌株ならび
- 一部の肺炎球菌株および化膿レンサ球菌株を除く”
- 肺炎マイコプラズマ
- Chlamydia trachomatis
- Chlamydophila pneumoniae
- Legionella属
- ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)
- カンピロバクター属
- 梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)
- Propionibacterium acnes
- Borrelia burgdorferi
です。これも多いし英語…。使うときに調べないと絶対に覚えられないですね。笑
ポリペプチド系抗生物質
細菌の細胞壁を破壊する。
- 黄色ブドウ球菌による 表在性皮膚感染症
- 大半の通性嫌気性菌および好気性グラム陰性桿菌 ”緑膿菌”
グリコペプチド系抗生物質
細菌の細胞壁合成阻害と細胞膜の構造不全を引き起こす。
- レンサ球菌
- Enterococcus faecalis
- E. faecium
- 黄色ブドウ球菌
ストレプトグラミン系
リボソームの50Sサブユニットに結合することによってタンパク質合成を阻害する。
基本的に合成を阻害するか、細胞壁を壊す、細胞膜の構造不全を起こすに分かれていくんですね!
おわりに
今回は以上になります。ちょっと踏み込んだ内容かと思いますが、抗生剤について、理解が深まったのではないかと思います。使用禁忌まで入れてしまうと、すごい内容になってしまうので、ここまでにします。
是非、一緒に頑張っていきましょう!それではまた次回!!ばいば~い!!