はじめに
どうも、はてなっちです。実習も2クール目が終わり、通常の仕事に戻っております。暑いせいなのか、久しぶりに動いているせいなのか、なんだか汗が止まりませんでした。動きもぎこちない様な感じがして、仕事の邪魔になっていないか不安です。笑 さて、今回の内容は下記になります。
1クール、2クール目と学ばせていただいて経験した胸腔ドレーンの抜去についてまとめていきます。意外とやることが多く、患者さんにも手伝ってもらわなければいけないので、NP1年生はぜひこれをみてイメージをつけてくださいね!
それでは、内容の方にいってみましょう!
胸腔ドレーン抜去
何科に多い?
- 外科
- 呼吸器外科
- 心臓血管外科
上記3つの科が多いかと思います。(他にもあったらごめんなさい。)
準備物品
- 消毒
- セッシ
- クーパー
- クランプ鉗子
- ゴミ袋
- 丸穴ドレープ
- 滅菌手袋
- 局所麻酔
などなど
抜去の方法は?
- 排液の性状や量など、抜去に値するか確認する
- ドレーンをクランプする
- ドレーン周囲の消毒を行う
- ドレーン周囲に丸穴ドレープをかける
- 局所麻酔をドレーン周囲に注入する
- (ドレーンに固定されている紐を切る)←施設によってはないかも
- 皮膚に固定されている糸を切る
- 数ミリでいいのでドレーンの可動性を確認する(抜去時にまだ皮膚に縫われていた状態であった場合患者が苦痛を感じるため)
- 固定されていた糸を一度結んでおく
- 患者にゆっくりと深呼吸を繰り返してもらう
- 練習で止めてもらう。(本番でこの間に抜去することを説明する。)
- 呼吸再開してもらい、再度ゆっくりと深呼吸をしてもらう
- 患者とタイミングを合わせドレーンを抜去する
- 抜去後、抜去部から空気が胸腔に入り込まない様に抑えながら3度ほど結ぶ(施設による)
→施設によっては、皮膚に糸が最初から縫われていなく、抜去後押さえながら縫合する
最後に糸を切り、消毒を綺麗に落とし施設に準じた保護をして終了(私が経験した施設では、滅菌ガーゼを置き、その上からフィルム材を貼付していました。)
気をつけることは?
- 抜去に値するかを確認する
→排液、性状、X-P所見など
- ドレーンはクランプし、吸引されない様にする
→肺や胸膜などを傷つけてしまう恐れがある
- 局所麻酔を使用する
→疼痛の緩和
- 呼吸を止めて抜去する
→肺への呼吸の流入を防ぐため(気胸予防)
などなど
おわりに
いかがだったでしょうか?
呼吸してもらって、止めてもらって、抜く。
一見簡単な様に思えるこの動作ですが、
- 呼吸が早く止められない方
- 遅くても止めたまま我慢できない方
- 抜くときに緊張や痛みで息をしてしまう方
いろいろな方がいて、とても難しい行為でした。いかに患者さんの緊張感をとき、呼吸を整え、できるだけ痛みを共わせない様に行為ができるかを考えて、抜去後に気胸など合併症を起こさない様、注意していかなければいけないなと感じました。
今回は以上になります。また次の記事もぜひ読んでくださいね! それでは!!
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