GI療法について

はじめに

どうも、はてなっちです。夜の散歩に行きやすい季節がやっときました。エアコンをつけずとも寝苦しくなく、やっぱり春秋が大好きだなと、再確認しています! 梨もおいしい!笑 さて今回は下記内容になります。

どんな時に使うの?GI療法について!

いまいち聞きなじみのない単語かと思いますが、GI療法とは何なのか、どういった場合に使っていくのかなどまとめていきたいと思います。

それではいってみましょう!

GI療法とは

どういった場合に使う治療?

高カリウム血症の治療法として行われます。

なぜ高カリウムだと危険なの?

カリウムの正常値は3.5~5.0mEq/Lです。5.0mEq/L以上が高カリウム血症と位置づけられます。

5.5mEq/L以上で不整脈が出現すると言われています。不整脈の特徴としては下記があります。

  • QRS波幅の延長
  • P波の減高または消失
  • STの上昇
  • T波の増高(テント状T波)

心外の手術で心停止させるためにKCL使いますからね。いかに高カリウム状態が危険かわかってもらえるかと思います。

高カリウムをきたす病態は?

  • 腎不全
  • アジソン病など(アルドステロンの分泌低下)
  • 偽性低アルドステロン症
  • 糖尿病
  • 全身性エリテマトーデス(SLE)
  • シェーグレン症候群
  • 移植腎
  • 間質性腎障害
  • 細胞内から血液中へのカリウムの移動
  • 高浸透圧血症
  • 高血糖
  • アシドーシス
  • 飢餓(インスリン不足)
  • 溶血、内出血、横紋筋融解症、クラッシュ症候群などの細胞破壊
  • カリウムを大量に含む薬剤
  • 高カロリー輸液、経管栄養
  • 赤血球輸血

※低カリウム時の症状

3.0mEq/L以下が低カリウム血症と位置づけられます。同じように不整脈の出現があります。特徴としては下記があげられます。

  • U波の増大
  • T波の平低化
  • STの低下
  • PQ時間の延長

※低カリウムをきたす病態

  • 筋肉の症状
  • 脱力感
  • 筋力低下
  • けいれん
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 多尿
  • 多飲

どのようにして治療する?

インスリンとブドウ糖を同時に投与して血液中のカリウム濃度を下げます。インスリンは、血中のブドウ糖とカリウムを同時に細胞内に取り込んで、血糖値を下げるため、GI(グルコース・インスリン療法)療法はこの性質を利用した治療法になります。インスリンのみを投与すると低血糖になるためブドウ糖(グルコース)を使用し糖を補います。

投与方法としては、静脈注射か点滴注射になります。

注意点

治療中は血糖測定を行い、動悸、発汗、振戦、意識障害などの”低血糖状態”に注意します。また心電図波形や、カリウム変動に伴う症状(”高カリウム血症では脱力感や四肢のしびれ””低カリウム血症では四肢緊張の低下や全身倦怠感、周期性四肢麻痺”)の出現に注意です。
腎機能の低下している患者ではインスリンの分解が遅いため、低血糖が遷延する場合があるので、ここも注意が必要です。

おわりに

あまり聞きなじみのない”GI療法について”でしたが、いかがだったでしょうか?自分としても、多く関われている対処法ではないため、記事にしてみました。皆さんも”あれ””これはなんだろう”と思ったら、仕事終わったし、なかなか見ないだろうから勉強しなくていいや~! とはならずに、見るだけでもいいですから、検索や調べ物をして、知識として昇華しましょう!

それでは今回は以上になります!また次回の記事も読んでくださいね!

P.S. 今までなかったことに気づいていませんでした…。すみません。記事に対する感想やご意見、様々お待ちしております。下記にコメントの方よろしくお願いいたします。

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